株式会社新環境経営研究所−NMR−

リーダー研修@−基礎編−コーチング手法を使ったコミュニケーション術

今回の基本テーマは、
「リーダーの役割を再認識する」
「自己を発見し、基礎能力を向上する」
「社内活性化のためのコーチング能力を向上する」

コミュニケートし、自分と他人の良いところを引き出し、活用するのがリーダーの役割。
そのツールにコーチング手法がこんなに役に立ちます!


講師:小野木正人
リーダー研修テキスト
リーダー研修受講状況

リーダー研修案内

日時 2006年5月11(木)13:30〜17:00
講師 (株)新環境経営研究所 小野木正人
主催 大阪府工業協会
会場 大阪府商工会館

リーダー研修受講者の声

 【受講者の声】

1.今回の研修テーマで何が一番印象的でしたか?
エゴグラムでの自己分析で、自分のタイプ・弱点が判った
ワークショップ形式が面白い、理解しやすい
・「聴き方」「聴く姿勢」という環境設定
・コーチする相手が主役、コーチと相手は対等の立場という発想
「心・技・体のリーダーシップ実践術」

2.ご自身にとって、得るもの、気づき等ありましたか?
・環境設定傾聴姿勢の重要性に気づいた、理解を深めた
・自己分析により、相手に与える影響を知ることができる
コミュニケーションの重要性
・相手にとっての自分、自分にとっての相手を見直すきっかけとなった
・いつも何気なく話してることも、視点が変われば違って見える
・自分では無意識のうちに相手の話しにくい環境を作っていたかも
「問題も回答も相手が持っている」というコーチングの基本を再認識

3.その他、ご意見・ご感想等
内容が難しいことだらけだった
・怖い上司に部下が相談を持ちかけるとき、どんなことに注意し、どう行動すべきか?
・コメントはほめることが大切、相手が自信をなくなさいように
・人前で話すのは苦手なので(ワークショップで)緊張したが、気づきもあった
・コーチングの失敗談も聴きたい
・相手の悩み・相談の内容を、事前に理解したほうが相手が話しやすいと思うが、
今日実施された「聴き上手」を習得するだけで良いのだろうか?

リーダー研修内容

1.【はじめに】&【ワークショップ@】

会場は、ワークショップを行いやすくするため、机のない、椅子だけの状態に設置しました。

はじめに、講師自身の社会経験を下地に、
コミュニケーションの重要性、ビジネスコーチングの説明を行いました。続いて「リーダーの役割とは?」を受講者に問いかけ、開始直後の緊張をほぐすためにも、早速ワークショップを行うことになりました。
3〜4人のグループに分かれ、「リーダーの役割とは何か?」をディスカッションしていただき、そのグループの中でも「リーダー役」を決め、各自の意見を取りまとめてもらい、「発表役」に後に発表していただきました。


『リーダーとは?』(各グループ発表結果)…コミュニケーション能力が発達、信頼尊敬を受ける、会社からの目的指針を部下に伝える、部下に慕われる、等


ほとんどのグループが「人間関係を良好に保つ」という能力を上げています。
ではそのためには、あるべきリーダーとして、具体的にどう行動すればよいのでしょうか?
ここで講師が、
「コーチング」「コンサルティング」「カウンセリング」という、ビジネスで有効な3つの「C」の説明を行い、その中でも「コーチング」が、リーダーとしての役割を果たすのにふさわしい手法だという解説を行いました。相手から答えを引き出し、相手を活かすよう導き、サポートするのが「コーチング」なのです。

『答えを引き出すのがリーダーの役割、
そのツールとしてコーチング手法を使う』

大阪府工業協会リーダー研修の様子1
2.【ワークショップA】&【結果判定・活用方法】
大阪府工業協会リーダー研修の様子2

『自分をどこまで知っている?』

適正なコーチングを行うためには、相手をよく理解しなければなりません。そしてそのためには、自分がどんなタイプかを知り、どのようなコミュニケーション方法が有効か考えていくべきです。ここでは、自分自身を客観的に判断する「エゴグラム」という心理テストを実施しました。50の質問に答え、採点し、「厳格さ、優しさ、冷静さ、自由奔放さ、順応性」のどの部分が秀でているか、全体のバランスはどうか判断します。続いて「交流分析」の例題を上げ解説を行い、エゴグラムの結果と照らし合わせて更に自己分析を深めていただきました。

【交流分析例題】
『同僚が待ち合わせに20分遅れてきたらどう答える?』
『今何時ですか?』


どう答えるかによって、自分のタイプがわかり、今後はスムースな会話のやり取りを意識できます。講師から、活用方法等のアドバイスも行いました。

『常に相手から来たボールは、まず受け止める』

3.【講義】&【ワークショップB】

『いかに効果的なコミュニケーションをリーダーシップに活かすのか』

これまでのワークショップで、受講者の皆様方、お互いのコミュニケーション下地が出来てきました。
ここで講師より
コーチングの5つの基本スキルについて解説を行いました。

@環境設定のスキル
A聴き方のスキル
Bクエッション(問いかけ)のスキル
C計画(別の視点)を提供するスキル
D心(承認)のスキル


今回は基礎編ですので、@環境設定A聴き方についてのみ、ワークショップを行うことになりました。

まずは「環境設定」のワークショップを行いました。「聴く姿勢」を作ることが大切です。二人がペアとなり、環境が整っていない状況での会話、その後整えた状況での会話を行い、比較し、お互いで感想を述べ合っていただきました。対面位置、姿勢、態度を「聴く姿勢」に設定すると、大きく印象が違います。怖い上司が部下から相談されるような場を作るための参考にぴったりです。

大阪府工業協会リーダー研修の様子3
4.【ワークショップC】&【講義】
大阪府工業協会リーダー研修の様子4

『いかにうまく聴くか?』

講師が「聴き方のスキル」について、具体的にどういう態度で臨むべきかを説明しました。最後のワークショップでは、3人のチームに分かれ、各自「聴き手」「話し手」「オブザーバー」となり、与えられたテーマについて会話していただきました。ここでの主役は「聴き手」です。「オブザーバー」には、「聴き手」がどのような「聴く姿勢」を意識していたか、後にコメントしていただきました。聴くことの重要性、ポイントを、三者三様の視点で体感できます。

今までのワークショップの状況や、受講生の皆様方の声を集め、講師が コーチングの重要ポイントの解説を行いました。

『問題も回答も相手が持っている』

5.【質疑応答】&【応用編への課題解説】
最後に、講師自身の体験による「心・技・体のリーダーシップ実践術」のフローを紹介し、受講者の方々と質疑応答をしました。更に次回6月22日(木)に実施される「リーダー研修Aー応用編ー」についてのご案内と、そのときまでの課題解説を行いました。課題は提出不要ですが、次回受講までに考察していただく内容です。

受講者の皆様方にとって、「コーチングの基本」である「問題も回答も相手が持っている」ということを、改めて自分自身の中に発見できたセミナーとなったようです。

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株式会社新環境経営研究所 研究員 藤本富恵