株式会社新環境経営研究所−NMR−

リーダー研修A応用編
(株)新環境経営研究所 小野木正人
研修テキスト
研修風景

研修紹介

日時 2006年6月22(木)13:30〜17:00
講師 (株)新環境経営研究所 小野木正人
主催 大阪府工業協会

受講者アンケート結果

【受講者の声】

1.今回のテーマで何が一番印象的でしたか?
 ・ 聞くテクニックが重要であること。
 ・ 人が人を判断するとき、言語以外の影響が大きいこと
 ・「カキクケコ」の基本スキル

2.ご自分にとって、 、気付きはありましたか?
 ・ 目標へは、まず行動。「成功サイクル」
 ・ 自分自身の聞く姿勢が会話に影響する。

3. 上記以で、参加された感想を自由にご記入ください。 
 ・ 否定的な考え方の部下を、説得するのに役立てたい。
 ・ 忘れていたことを、たくさん思い出すことができた。
 ・ 管理職になったばかりで、非常に役にたった

リーダー研修A【応用編】セミナー内容

1. 【はじめに】&【ワークショップ@】

まず、前回(5月11日実施の基礎編)までの内容であるビジネスで有効な3つの「C」や、「コーチング」についての復習をし、コーチングのコツ「かきくけこ」の、『か』環境設の重要性と、『き』聞くスキル、二つの聞き上手になるための基本スキルをふりかえりました。今回は、聞き上手から話させ上手になるための、コーチングスキルの残りの「くけこ」について学んでいきました。

ここで出てきたコーチングのコツ「かきくけこ」の基本スキルとは…
   『か』→ 環境設定のスキル   
   『き』→ 聞くスキル 
   『く』→ クエッションのスキル   
   『け』→ 計画のスキル
   『こ』→ 心のスキル      会話の中で重要な5つのポイントです。       

講習の雰囲気…
今回は、前回の基礎編の続編になるのですが、基礎編に参加されていない方が多く、硬い雰囲気で始まりました。しかし、基礎編の復習で、初参加の方もセミナーの内容を理解できた様子で、前回の内容を知らないことへの不安や緊張は、ほぐれたように感じました。
(株)新環境経営研究所 小野木正人
2. 【質問のスキルの講義】&【 ワークショップA−3 】

(株)新環境経営研究所 小野木正人

質問には、「クローズドQとオープンQ」「過去質問と未来質問」「否定質問と未来質問」があり、その3つの後者を使い、答え易い質問の仕方について学びました。その後、3人組になり「コーチ役」「相談者役」「オブザーバー」と役を決め、先ほど学んだことを活かしてワークを行いました。

「コーチ役」→質問のスキルや「かきくけこ」の基本スキルを活かし、うまく
悩みを聞きだし、答えを導く。
「相談役」→相談する役
「オブザーバー」→二人のやり取りを観察し、コーチ役がうまく質問のスキ
ルを活かせているかチェック、コーチ役へのアドバイス をする。

講習の雰囲気…
ワークのはじめは、初対面の人が多いこともあり、うつむきかげんでしたが、全体的に話す声が大きくなり、真剣に技術のことについて話している声や、笑い声も聞こえてきました。

3. コミュニケーションをふりかえる

ここでは、思い込みや一方通行のコミュニケーションにならないよう、コミュニケーションで重要視されている部分や、上司と部下の関係のずれがなぜ起こるのか、などについて学びました。

例えば、部下のことを理解していると上司が思えば思うほど、部下との考え方や行動などのずれが、大きくなってしまいます。それは、上司が部下のことを理解できているという思い込みから、部下とのコミュニケーション(聞くスキル)を怠るからです。考え方は人それぞれで、日々変わっていくものです。だからこそ、お互いの気持ちへの理解や、考え方のずれが大きくなっていないか確かめるために、聞くスキルを継続的に続けていく事が大切なのです。

研修風景
4. 【計画的な調和】&【ワークショップA−4 】
研修風景(ワークショップの様子)

ここでは、相手から課題・問題・才能などをうまく引きだし、解決策を導いていく、リーダーとして計画的に行動をサポートするための、「別の視点の提供」について解説後、実践で学びました。ここでのポイントは、命令ではなく、うまく訊きだすことです。

講習の雰囲気…
さきほどと同じよう、グループ毎に役割を決め、話し合っていただきました。話していくうちに、グループのメンバーの仕事や人柄がお互いわかり始め、ワークでの会話の内容が、だんだん深くなっているように感じました。また、身振り手振りで一所懸命に、伝えようとする姿も見られました。

5.【心のスキルの説明】&【ワークショップB】

ほめることは必要ですが、ほめられたことを素直に受けるには、受け手側にとっても抵抗があります。相手が受け入れやすい、ほめ方「I・WEメッセージ」について学びました。このメッセージをタイミング良く、心から力強く使えるよう意識し、次のワークを行いました。このワークの中で、小野木のポリシーである「成功サイクル」を実践するための目標も考えていただきました。

なぜ、セミナー参加者の皆さんに、最後に目標を立てていただくのかというと、目標を立てることで「知識だけではなく実践が必要だ」ということへの理解と、ここで学んだことを知識として頭に溜め込まず、明日から行動に移していただきたいという考えからです。


(株)新環境経営研究所 小野木正人

6.質疑応答

講義ワークについての質問

Q1.職場の人間(部下)のことはほとんど把握しているのに、コミュニケーションや人間関係の形成のため    に、(わかっていることを)再度聞くことが必要なのでしょうか?
A. ほとんど把握しているということが、上司の思い込みという場合が多くみられます。しっかり把握できて    いるのかを、言葉に出して確認するという意味でも質問することが大切なのです。

Q2.「成功サイクル」のところで、実行が大事だとお聞きしましたが、実行したい計画があっても進めることができない場合はどうすれば良いのでしょうか?
A. まず、「なぜ作らないのか、なぜ反対するのか、ほかに方法がないのか」などを調べたり、考えたりす     ることが先決です。そのなぜかを追求することが、まずは「成功サイクル」の目標の第一歩なのです。


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(*1)スキル 手腕。技量。また、訓練によって得られる、特殊な技能や技術。
(*2)オブザーバー 観察者の意。発言はできるが、議決権や発議権はない。陪席者。

株式会社新環境経営研究所  酒巻 奈穂子